介護現場などのビジネスシーンで、相手の話に耳を傾けて、その内容を熱心にきく「傾聴力」が必要とされる場面が多い、という話をご存じでしょうか。

もともとは心理学のカウンセリングで使うコミュニケーションのテクニックのひとつで、相手が話したいことを引き出して理解することを目的に用いられるそうです。

これはこれで、コミュニケーションにかかせない力だとは思いますが、仏教には心施（しんせ）という言葉があります。
「心から相手のためを想い、話を聞き、寄り添い、共に喜び、共に悲しむことができ、他の痛みや苦しみを自分のものとして感じ取れるように心がける」という意味です。

テクニックとかではなく、心から相手のためを思う「心施」の心で「傾聴」できるようになりたいものです。